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Firewind - (2017) Immortals

2017/ 01/ 29
                 
fw - imo


Ozzy Osbourneにも参加したギリシャ出身のギタリストガス・G率いるヘヴィメタルバンドの5年振り8作目です。

本作はコンセプト作品となっており、紀元前の戦争として有名な「ペルシャ戦争」における「テルモピュライの戦い」と「サラミスの海戦」を題材としています。
「サラミスの海戦」は馴染みが無いのですが、「テルモピュライの戦い」といえば僕の好きな映画「300(スリーハンドレッド)」で描かれたあの戦いですね。
レオニダス王を含む300名の勇敢なるスパルタの兵士が、ギリシアの大軍に挑むという、熱い熱いお話です。


これが燃えずにいられよか(`・ω・´)


さて、アルバムの内容ですが、今作はデニス・ワードが外部プロデューサー・エンジニア・作詞家として前面参加、バンドは今までとは違う制作環境で今作を制作しています。
だからといって、ソングライティングに大きな変化があるわけではないですが、いわゆる「メロパワに寄せてきた感」は感じます。
アルバム全体に統一感があるという感じでしょうか。

おそらくですが、元々ガス・Gは器用なソングライティングができる人です。
ソロアルバムを2枚出しているんですが、Firewindと結構違う路線の楽曲を揃えています。(Firewindに近い感触の曲もあることにはある。)
オジーバンドにギタリストとして参加し、それ用のマテリアルとして用意した楽曲を録音したと思われるのですが、「Brand New Revolution」などどう聴いてもオジー用でしょって曲です。

なので、こういう「メロパワ寄せる」ソングライティングができるのは、多分今まででも出来たはずです。
それをしなかったのは、ガス・G自身がリスナーに媚びてると感じるのか、どこかの二番煎じとなるのを好しとしなかったのか。

何にせよ、上記にある「器用な部分」を捨てメロパワにフォーカスした結果、ギリシャ人が持ちうる独特の哀愁を活かした大仰でパワフルな作品となりました。

実はスネア裏打ちの典型的な疾走メロパワ曲は「Hands Of Time」しか無いんですが、スネアが表拍で鳴るパワフルなツーバスナンバー「Wars Of Ages」「Warriors And Saints」、ドラマティックな展開の「Live And Die By The Sword」辺りが聴く側のテンションをぐっと高めてくれ、メロパワが好きな人の印象を良くしていると思います。
ボーナスの「Vision Of Tomorrow」も非常にかっこいいメロパワです。

また、本作はミドルヘヴィなナンバーがありません。
アップテンポなナンバーが多く収録されており、その多くが躍動感溢れるアレンジを施されている為、非常に聴きやすく感じました。
当然、「Lady Of 1000 Sorrows」というガス・Gお得意のバラードもあります。

そして、今作よりシンガーに元Metaliumのヘニング・バッセが加入しています。
また、既に触れた通り、今作はコンセプト作品であり内容は戦記物語。
ヘニング・バッセの熱くひたむきな歌が、楽曲の熱さを倍増させているような感覚を覚えます。

前任者のアポロ・パパサナシオも巧いシンガーでしたが、その声と歌いまわしはどちらかと言えばブルージーでエモーショナルというか、もっとハードロック寄りのサウンドに合っているような感じはありました。
ヘニング・バッセは、1stや2ndで歌っていたステファン・フレドリックに近いかもしれません。
個人的にFirewindは1stが一番好きだったので、これは嬉しい変化でした。

結論としては、最高傑作といって差し支えない作品と言えます。
コンセプトの採用、メンバーチェンジや外部スタッフの起用が的中し、メタルとしての攻撃性が上手く突出したのではないでしょうか。
「正統派で演奏も巧く丁寧に作られているけど、何か突き抜けてこない」といったFirewindを大きく前進させたように感じます。

Firewindを未聴という方でメロパワ好きの人って人には、まずコレをオススメしますね。

書き忘れたようになっていますが(笑)、勿論ガス・Gのテクニカルなギターも健在です。
それが脇役と感じるほど、この作品は充実しているということです。
                 
        

Silex - (2016) Silence In Explosion

2017/ 01/ 22
                 
silex - sie


おお、もう1月も3週間が過ぎているじゃないですか。
すっかりブログ放置。
いかんいかんw

というわけで、今回はこのシングルの感想を。
去年、実力派のメンバーによって結成されたバンドで、メンバーは以下の通りです。

Pete Klassen(Vocal)
Masha(Guitar)
Hibiki(Bass)
Yosuke(Drum)

楽器陣にはAlhambra、Blind Faith、Crying Machine等に名を連ねたメンバーが揃い、シンガーは日本在住のカナダ人シンガー。
発表されたこの最初の音源は、ギタリストMasha氏が在籍したCrying Machineで発表された曲のリメイクを含む3曲入りシングルで、疾走感溢れる曲が2曲、アップテンポの軽快な曲が1曲となっています。

という事は、Masha氏がリーダーのバンドなんでしょうか?

他のメンバーは多くのバンド・プロジェクトに参加しているメンバーですし、作曲やアレンジのクレジットもMasha氏単独と表記されています。
彼がリーダーでありバンド・音楽性の中心であると考えて問題ないような気がします。

その肝心の音楽性ですが、メンバーの過去から想像できる通りのメロパワ・メロスピ要素を含む、日本人好みの正統派メロディックメタル。
ある意味でベタなサウンドではあるのですが、日本人では絶対にありえない金属的で広い音域のヴォーカル、各楽器隊の非常に高いスキル、特にCrying Machine時代より評価の高かったMasha氏の緩急自在なギターが全編に亘って良い仕事をしており、オーソドックスであるこのバンドの音楽を個性的な物にしていると思います。

特に気に入ったのは、哀愁を湛えたアップテンポな2曲目のCancion De Amor。

1・3曲目が俗に言う疾走曲で、そちらも素晴らしいのですが、ベースソロも含まれるこの曲が何故かワタクシめの心を打ち抜きました。
不思議、自他共に認める疾走スキーなんですが。
もちろん1・3曲目もとても良い曲です。

ライブ活動も頻繁に行われているようですが、フルアルバムの発表を待望としているバンドのひとつでありますね。

あと、バンド名から音楽性を想像しにくいかなって思ったんですが、調べてみたらラテン語を火打ち石の意味があるんですね。
日本のメタル業界に火を点ける的な意味があるんでしょうか。
がんばって、その通りとなるように期待しております。

なお、購入動機なんですが、去年の年末に大阪の西九条ブランニューでライブを観た際に良いバンドだと思ったんですが、まあネットで買えるだろうと思って、その時は見送り。
そうしたら、すぐに「売り切れました。後は店頭在庫のみ。」のアナウンスが出まして。
1/7のKelly Simonz New Year ConcertでドラムのYosuke氏が本作を持ってきてくれていたので、無事購入となりました。
危うく買い逃すとこでした。

良い物は一期一会だと思い、即購入しましょう(笑)